皆さん、旅してますか。サー、世界の旅に挑戦しましよう!!目から鱗・《左足1軸+左肩先・先行回転打法》へいらっしゃい!!**を楽しみませんか!!

トップ ゴルフトップ プロフィール ゴルフスイング「左1軸+左肩先先行回転打法」解説 リンク集(旅行・HP作成・WEB検索・ゴルフ)

ご案内

リンク
プロフィール
ゴルフスイング「左1軸+左肩先先行回転打法」解説
リンク集
BBS/メール
(BBS ・メールは使用できません)



[葦を使った浮作り]
[木工作品集]
[我が家の果樹・花木・花]
[路傍の花々]
[種類別・季節別・五十音順索引・植物用語説明]

甲状腺機能低下症(橋本病)事始

  1. はじめに
  2. 病名・(甲状腺機能低下症いわゆる橋本病)が特定されるまでの長い道のり
  3. 見逃されやすい甲状腺疾患の具体について
  4. 診療科別症状
  5. 誤認されやすい具体の事例
  6. 代表的な甲状腺疾患の診断の手順
  7. 検査項目用語の概略説明
  8. 甲状腺機能低下症(橋本病)の治療方法
  9. 薬の効果
  10. 不安定性狭心症発症と手術
  11. レイノー現象について
  12. 終わりに
  13. おまけ
  14. 参考文献
<

1.はじめに

 

この経験談を書くこととしたのは、甲状腺機能低下症・所謂橋本病(大正時代、九州大学医学部の橋本教授が発見しドイツの医学誌に論文を発表したことによる。甲状腺ホルモンが異常に出過ぎるバセドー病の逆の症状。)の診断が下るまでの間、自分の体調の変化・悪化に悩み、多くの病院を渡り歩き、症状をいくら訴えても、医者の理解を得ることが出来なかったからです。

「そんなに色々言われても診断できないですよ。もう少し明快に症状を言ってくれないと。」とか、
私の年齢を見て「これは老化ですね」、
或いは「こういう症状は山ほど見てきましたが、老化です」、
極端な場合一部の症状を診て「これは治す方法がありません」「原因となるものが有りませんね」位しか言われませんでした。

初めの頃は、「老化か!到頭」と思いつつも、病院の渡り歩きの回数が増すごとに、「また老化?自覚症状から考えて、納得いかないなー?おかしいな?医者は、老化といえば診断が出来たと思っているのか?楽だね!」と考えるようになりました。
ただ、50代に入る頃には、老化が忍び寄ってきたことは認識しましたし、60代に入ると記憶力の低下と合間って老化を心底自覚したのも事実です。

当然、大学医学部付属病院やそこそこの総合病院等で経験を積んだ或いは兼務していると思われる開業医(内科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科等)、はたまた鍼灸・指圧師(保険が利かないから高い)等を訪問しました。
しかし、1年以上に渡り、悩み、「命も長くないな」と思うほど苦労しましたが、結果として「誤診のデパート」に会ったといわざるを得ません。

 

中途半端な知識・未熟な経験・勝手な自信や予断を持って物事を判断すると、本質を見抜けない・良い結果は生まれないことの悪例に遭遇したことになります(多くの人はそう思っていない、或いは思いたくない所が平均的凡人)。

結果として、
「スタート・甲状腺機能低下症の発生」⇒
「なんとなく全身の体調が思わしくなく感じる」⇒
「いつも睡眠不足の感じ」⇒
「節食しているのに浮腫んだように肥える・一見痴呆症のように見えたりする」⇒
「基礎体温が下がる」⇒
「寒さに急に弱くなりレイノー症を呈するようになる」⇒
「便秘気味になる」⇒
「徒歩に違和感が生じ、その内徒歩が困難になる」⇒
「乾燥肌になり、夏でも汗をかかなくなる」⇒
「フラツキが頻繁に発生するようになる」⇒
「狭心症・心筋梗塞等で倒れる」⇒
「検査結果で、急速な動脈硬化などが発生していたことがわかる」⇒
「併せて聴力低下や白内障が急速に進行し白内障の手術を受けることとなる」⇒

「甲状腺ホルモン剤(チラージンなど)を飲むと急速に元気になる」⇒
「働いている人は健常者と変わらなく働けるようになる」「視力は回復する」⇒めでたしめでたし

「残念ながら聴力関係(聴力低下・耳鳴り)は回復困難」
の様な事が、症状として現れてきます。症状の種類・程度には、当然個人差は相当あります。
多くの症状が出ると、地獄になります。
人生への戦闘意欲が喪失します。
病気の原因が判明し、投薬を受けると、急速に元気が回復します。詳細は後述。

気温がある値以下に下がり、寒冷に曝されたり、冷水を使用したときに、手足の指先が急速に或いは発作的に真っ白になり、併せて酷い時は痺れが来るレイノー現象については、狭心症の主治医の石川千紗都女史に相談し、説明をお聞きするまで全く原因などが解らなかったのです。
男性医師連は全く理解を示さなかったのです。その間、数年以上。
言われた言葉は、「老化です」「治療方法はありません」程度で、病気の原因は勿論、病名の存在さえも知らされませんでした。
この病気についても、後段で若干触れたいと思います。

 

セカンドオピニオンの重要性を痛感した次第です。
セカンドオピニオンは、病気に限らず仕事・遊びなど全てに大切ですよね。
過信・思い込み・独断は危険をはらんでますよ。

 

やや長い文章ですが、この一文を読まれ、納得された方は、身近な人にアドヴァイスする機会があれば、きっと、「救世主・街角の名医・博学者」或いは「名ジェネラルマネージャー・アドヴァイザー」の名誉を受けること、請け合いです。併せて、自身の再考のためにも。
 この様な次第で、私事に関する事ですが、敢えて、参考のため公開します。

 

以下、やや冗長な部分や小難しい部分がありますが、端折ってください。自己責任で。

2.甲状腺機能低下症(橋本病)と判定されるまでの長い道のり

(1)不可思議なはじまり−1(徒歩の違和感)

2010年10月初旬から10日間、東欧3カ国(チェコ、オーストリア、ハンガリーの世界遺産の観光。地震や大雨等が少なく歴史がそのまま残っていた。EU圏への入国は、Fin.、で出国はHung.でした。その間関所なし。)への旅へ妻とツアーで行くため、9月から準備に入りました。

靴がへたってきたので、そのままでは「貧乏たれの日本人」と思われるのも癪なので、見た目もそこそこで通勤にも使用でき、丈夫そうな旅行向きの靴を買うため、懇意にしている大阪市中央区の靴屋と相談し新調しました。

 

慣れる為、新しい靴を履いて帰り、途中何ら違和感も無く満足でした。翌日も早く慣れる為、当然、出勤時に履いて出かけたのは自然な成り行きです。
ところが、駅までの一部砂利道混じりの道中で(私の住んでいる所は、フェトンチットの多い自然豊な町で、住み始めて30年以上経ちますが、夏場通勤の途中に蝮君と毎年会わなかったことが無い位、素晴らしい所です。ウオーキング、ハイキングにはもってこいの所。ただ、少々買い物には不便ですが。)、なんとなく違和感を感じましたが、初卸の靴だし、こんな物かと思い、さして気にしませんでした。

しかし、営業などの外回り、帰路の舗装道路でさえ、今まで感じたことの無い違和感を感じました。
翌日は今まで履きなれた靴を履いて出勤したのですが、ナント!!足に馴染んだ使い古しの靴でも違和感を感じるではありませんか。それも新しい靴と同じ違和感を????

理解出来ないまま日が経ち、旅行日を迎え、何を履いていくか悩みましたが、せっかく買った靴を履かないでどうするか、と思い、新しい靴を履き旅行に出立しました。
違和感を感じるものの、特段のトラブルも無く元気に帰国することが出来ました。

そして、月日が経ち、2011年8月中旬には、
ナナナナント、右足「土踏まず」にタコが出来始めたではないか!
その上、タコみたいな踵の硬い皮が軟らかくなってる?
足裏全体にイボイボの有る突っ掛けを常に履いてる感じがする?

早速、整形外科を訪ね診てもらいましたが、結果は、「よくある老化による偏平足化です。扁平化は女性に多く、若くても運動選手にもよくあります。事例は山ほど見ました。」との診断。
アアショック。

 

セカンドオピニオンを得るべく努力しましたが、結果は、明確な回答無し。
やむを得ず、昔、股関節を矯正し、長年苦労した腰痛から開放してくれ、四十肩・五十肩の治療も受けた私の信心厚い鍼灸師に相談しましたが、やはり、明確な返答をもらえませんでした。
馴染みの靴屋初め多くの靴屋を尋ね、足裏も見てもらい相談しましたが要領を得ず。
結果として、ミズノ大阪本社で相談し2500円の靴底を購入し応急対応しました。

 

歩行の変調は、甲状腺機能低下症の症状の一つとして考えられますので(糖尿病で起きる場合も考えられます)、徒歩が極めて困難になっていった状況を、もう詳しく少し紹介しましょう。

我が家と直近の駅までは、標高差50m、距離1.3kmです。
これまでは、休憩することなく一気に歩いて帰宅したのは当然です。
しかし、この距離を歩くのに、当初は途中1回休み、その内2回となり、最後は5回ほど休憩しないと家へ辿り着かなくなったのです。
急激な症状の変化は、橋本病と診断される前、わずか3〜4ヶ月の間で起こりました。
原因は全く不明だし、気分は最低でした。
これは、耐力の限界値を超し、急速に症状が出たのではないかと思っています。

 

しかし、これら症状は、甲状腺ホルモン剤を飲み始め(当初25μg/日)、適正薬量になり(現在75μg/日、血液検査の結果、正常値)、日が経つにつれ自然に元の状態に戻ってきました。
1月230km以上のウオーキングをし、8km・標高差200m位なら途中休憩無しでウオーキングが出来るまでに回復しました。
甲状腺ホルモンは、身体全体の活動性に寄与する根源物質であることを、生まれて初めて認識しました。

診断が、病気に対する理解不足・経験不足や過信に基づく誤診だったことに、心底気付きました。
多彩な症状を示しますから、「整形外科医はじめ医者の諸君、初心に帰り再勉強を。そして、感性を磨きたまえ。」

足の異常が生じてから今日2015年4月16日現在で、3年7ヶ月以上を経過しましたが、足裏の変調、即ち、砂利の上を歩く感じは従前よりましになったとはいえ、若干続いていて解消しません。
これは、糖尿病の典型的症状と言えるのかなとも、最近は考えています。
先月中旬のHeA1cの値が上昇傾向を示し8を超えてしまいました。危険信号。
菜食を主にし食事に気をつけていますが糖尿病のコントロールは、困難ですね。

(2)不思議なはじまり−2(糖尿病の発症と寒がり、血行不良)

某事務所次長の拝命を受けたのは、51歳の春3月末の時でした。大学で衛生工学(主に下水道)を勉強してきたこともあり、主に下水道関係の仕事をしてきました。
新しい事務所では、総勢122名の職員を覚えることが仕事の始めと考え、名前・性格・癖などを覚える早道は飲むことだと思い、赴任初日から職員と飲み・話すことを日課とし、休日以外は6月中旬まで1日も欠かさず飲みました。

 

しかし、そのツケはキッチリ、それもすぐ来ました。
6月中旬には、酒を全く受け付けることが出来ず、且つ下痢となりました。
7月中旬には人間ドックを申し込んであったので、受診したわけですが、即入院の指示が出るほど糖尿病が悪化していました。
何しろ、酒だと1升以上、ビールだと1ケース以上飲めた(飲ませられた?)から。二次会・三次会は毎度のことで、二日酔いもよくやった。
妻から何度注意されたことか!レッドカードやね。
当然、メタボ気味でもあり、動脈硬化の進行の疑いあり、とも指摘されてきました。

 

又、当時、極軽い飛蚊症や冬になると指先の血行が悪くなり、寒がりになったということで、まだ若いつもりでも50代になると体を使い古してきたことに対する天の采配かと思ったことです。
この時点では、体もまだ燃えていたように思います。夏場、汗は良くかいていましたし、下着は、60台前半まで真冬でも半袖でしたから。
だが、自覚しない中、高血圧なじめ色々の前兆が始まっていたようです。    
今だから思うのですが、ひょっとすると、これらの症状も初期的橋本病に関係していたのかなー。
なに、単なる飲み過ぎ・食い過ぎ!
反論はしません。

(3)不思議なはじまりー3(耳鳴り、難聴)

2010年6月の健康診断で左右の耳が高音部で聞き取り難くなっている、との指摘を初めて受けました。
特段、自覚症状は全く無く、又、耳鳴りなどがするわけでも無く、2005年頃急に聞こえなくなった時は、耳鼻咽喉科に駆け込んだら、結局は耳糞がたまっていて清掃したら元に戻ったことから、今回も耳糞でもたまっているのかなと思い、医者に行きましたが、診断では、直接的原因の説明は当然無く、「老化の傾向有り」で終了。
普段の生活には全く支障なし。

2011年5月中旬、急に右耳が耳鳴りを始めました。しばらくすると自然治癒し元通りになる、と高をくくっていましたが、6月中旬になると左も耳鳴りが始まりました。
左右の耳鳴りは、音の感じや強さ、高低感、頻度も一様でなく、相当違和感を感じたのです。
行き付けの耳鼻咽喉科へ行き、症状を訴えた所、精密な聴力検査の結果、「老化」の診断。
「簡単には直らない」との宣託を受け、血行を良くする効果のあるヴィタミンB12系の薬の服用を勧められ帰宅。

しばらく通ったけど一向に良くならず、時間のみ過ぎ、2011年12月には辛抱できない位になったことから、行きつけの内科の先生に病状を言った所、医大の後輩が某公立病院の耳鼻咽喉科部長の先生で、近畿圏では耳鳴りの権威だということで、紹介して頂き、現在(2015年4月)通院中ですが、残念ながら快方に向かう気配はありません。
中古車の修理は難しいのかなー。
中古は中古で、永久に新品相当にはならないのか。

先生の話では、手術をする方法はあるが、治癒の確率は半々との事。
又、薬による治療も、効果の有る人と無い人があり、治癒率は高くないとのこと。
手術は保留中。

 不安定狭心症でカテーテルによる手術を担当していただいた近畿大学奈良病院循環器内科の主治医石川千都勢先生に耳鳴りのことを言ったら、
三大難病は、「耳鳴り」「しびれ」「めまい」とのこと。
ガックリ。
色々調べましたが、「耳鳴」は、原因・治療法共極めて難しい。

耳鳴り、聴力低下の傾向は、2015年4月現在、治療をしていますが、全く良くなりません。
聴力低下傾向は、徐々に進んでいます。
高音の耳鳴りのせいか、2000Hz以上は特に聞こえが悪く、結果として、6分法平均聴力が50dBまで悪化したのは残念です。

(4)不思議なはじまりー4(肥満化・浮腫(むくみ))

私の平均体重は、長年、66kg前後で推移してきたのですが、2010年秋頃からなんとなく太り気味になり始めました。
食い過ぎではないので、運動不足かなとも思いつつ、気にも止めていなかったのですが、2011年春を過ぎる頃から下っ腹の肥満が目立ち始め、ズボンが全てきつくなりました。
「最近勝手にズボンが縮む」と妻に言ったら無視された。
6月に娘の結婚式でハワイに行く頃には危機感を感じ始めました。
体重も70kgを超えはじめ、9月には72kgを超え始めたではないか。
一大事とばかり、知人が、夕食で炭水化物を止めたら急速に減量に成功した話しを思い出し、10月から実行に移しましたが、1ヶ月経っても全く効果は無く、辛うじて現状を維持するのがやっとでした。
一生懸命減量に努めても効果は薄く、太る原因を色々考えてみましたが????

その状態は、どちらかと言うと「むくんだ感じ」がし、浮腫みは全身に現れ、よく観察すると、舌がなんとなく厚くなり、且つ、大きくなったようにも見え、呂律が回りにくくなってきたのです。
ベランメー調やスパニッシュは巻き舌で元気があり溌剌と聞こえるので、真似出来ればなと思いやってみましたが上手くいきません。
危険信号を感じました。

呂律が回らないとは重大問題ですよね。
脳に何か起こっているのかなと思いました。
呂律が回りにくくなってきたのを自覚したのは、春過ぎてからだったように記憶しますが、明らかに指摘されたのは、7月、OBの勉強会の席上で、某先輩からでした。
「最近君の話す内容が聞き取りにくい。はっきり話してくれ。」
「先輩の耳が老化してきたのでは」の問答。
又10月、元部下から「○○さん、酔っ払ってないと思われるのに、酔っ払ったときのように呂律が回ってないね」との指摘を受け、気にしていることをズバリ指摘されショックを受けました。

この「浮腫」「舌の肥大化」は橋本病の典型的症状で、誤診を受ける代表選手の一つです。

(5)不思議なはじまりー5(乾燥肌)

上記の事柄等とは関連付けが出来ませんでしたが、初めての乾燥肌について述べましょう。

次女のハワイでの結婚式の出席者は、新郎新婦、両親4名、我々の長女夫妻と孫娘二人、そしてハワイ大学在籍中で11月末に卒業予定の妻の甥の総勢11名です。
結婚式は、結婚式業者の所有する教会で挙げました。
なかなか閑静で風光明媚な美しい海岸にあります。
近所には有名なゴルフクラブもあります。
新郎新婦は、当然ドレスとモーニング姿ですが、我々同席者は、アロハシャツが正式スタイルということで、Waikikiの服屋で新調し、結婚式に臨み、雰囲気は、皆リラックスし楽しい時間をすごしました。

5泊6日の滞在なので、当然ハワイ一週の観光。
新郎の両親は別の遊ぶ計画があり別行動。
8人で観光。
一般のツアーでは面白くないので、10数人乗れてバーカウンター付の白いベンツ製大型リムジンを借り上げ、日系の老運転手兼案内でオアフ島1週約8時間ほどの観光をしました。この方が安上がり。
Waikikiのホテルをスタートに、芸能人など有名人の別荘地帯(ダイヤモンドヘッドの近く)、サーフィンの名所、ジュラシックパークの撮影現場やDolePlantation等々を見物しました。
その中で、元サトウキビ製糖工場で、熱帯の各種の植物香料を使った手作りの石鹸工場があります。
物珍しさもあり、土産と自分たちの分を買いました。

帰国しこの石鹸を8月に入ってから使い始めましたが、芳香も円やかで、風呂上りには肌がスベスベし、何と素晴らしい石鹸かと心底思いました。
会社の女性陣からも好評を受けました。
大ぶりで、ろくな物を作らないアメリカ人でも、手作りの物はやはり良い物が有るんだなと再認識したりしたものです。

石鹸を使うのが、楽しくなりました。
が、8月中旬を過ぎる頃、なんとなく疑問が沸々と湧きあがってきたのです。
それは、夏なのに汗かきの私が汗をかかないだけでなく、肌がサラサラし過ぎ、段段カサカサしはじめ、
何と9月に入る頃には、過度に日焼けをした訳でもないのに、ひび割れが始まったのです。
それも、亀の甲羅のような。
そのひび割れも深くなり、皮は剥けません。
乾燥肌は、最初気付いたのは手の甲でしたが、よく見ると全身にその兆候が有るではありませんか。
いくら考えても分りません。
???の毎日で、時間のみどんどん過ぎていきます。
この乾燥肌も、橋本病の典型的症状の一つだったのです。

 

この症状は、甲状腺ホルモン剤を飲み始め改善に向かいましたが、3ヶ月以上続きました。
現在、亀の甲羅のようなひび割れは殆ど目立たなくなりましたが、以前に比べると乾燥肌傾向が見られます。
「それは、加齢のせい」、そんな悪口は言わない。
その他、便秘眠気、頭髪の白髪化(後復活)など色々の症状が出ましたが省略します。


このページの最初へ

3.見逃されやすい甲状腺疾患の具体について

甲状腺は、心臓などと同じ臓器の名前で、喉仏の下にあるホルモン分泌臓器です。
甲状腺疾患は、読んで字の如く、人体全身の活動をコントロールするホルモンである甲状腺ホルモンの出方(多過ぎたり・少なかったり)に異常を来たし、多彩な症状を起こす病気です。
甲状腺疾患は、特別な病気ではありません。

文献によりますと、一般成人の12.5%は甲状腺疾患を有しています。
さらに一般外来の患者さんからも13.2%の甲状腺疾患が認められたとあります。
しかし、臨床症状や一般検査の異常値から他の疾患と誤認されることが多々あります(以上、日本医事新報No.3740P.22より)。
それは、日本では一般検査項目にTSHを含めていないからです。難しい検査ではないのに!
私の事例でも想像がつくと思いますが、以下にもう少し詳しく纏めてみましょう。

(1)診療科別症状

皆さんが体調に異常を感じたり、体調を崩したとき、各自の判断で、何所の診療科で診てもらおうかな、と考えますよね。
症状によって迷うことが良くありますよね。
そして、診断結果が予想と外れた、たまには、今流行りの、何処かの大会社の厚顔無恥な前会長が言った「想定外」が会った経験ありませんか。
病気に無縁な人は経験が無いかもしれませんが。
そこで、以下に診療科別症状を表形式で纏めてみましょう。


表ー1診療科別症状(上條甲状腺研究所より)一部加筆20130406
甲状腺ホルモンが多すぎる症状診療科の別甲状腺ホルモンが少ない症状
疲れ易い、全身倦怠、体重減少、微熱、暑がり、多汗、動悸(頻脈)、息切れ、不整脈、食欲亢進、口渇、下痢(便通が多い)、甲状腺の腫れ内科
[循環器科、消化器科など]
疲れ易い、眠気、体重増加、むくみ、寒がり、嗄声、めまい、息切れ、除脈、食欲不振、便秘、関節痛、甲状腺の腫れ
いらいら、落ち着きが無い、集中力低下、疲れ易い小児科成長遅滞、動作緩慢
いらいら、落ち着きが無い、神経質、不安感、集中力低下、不眠精神科精神活動遅滞、うつ状態、眠気、記憶力低下、言語緩所徐(偽痴呆を呈する)/td>
月経不順、月経過少、無月経産婦人科月経不順、月経過多
手指振戦、筋力低下、周期性四肢麻痺(男性)、頭痛精神内科言語緩徐、動作緩慢、筋肉痛、頭痛
皮膚が温かい、顔面紅潮、湿潤、多汗、脱毛、浮腫、かゆみ、蕁麻疹、尋常性座そう(にきび、爪の変形、前脛骨粘液水腫(稀))皮膚科乾燥、脱毛、発汗低下、かゆみ、押したあとが残らない浮腫
甲状腺の腫れ耳鼻咽喉科めまい、嗄声、舌肥大(呂律が回りにくくなる)、聴力低下、甲状腺の腫れ
眼球突出、凝視、眼裂開大、眼瞼牽引、瞼の腫れ、復視眼科まぶたのむくみ

上表から分りますように、ホルモンの出方や個体差により、単独で症状が出る場合と、私のように複数の症状が表れたり、表に記していない症状が出る場合も当然あります。
例えば、歩行に支障を伴う程病状が悪化し、整形外科で受診したり、鍼灸院を尋ねる場合とか。
甲状腺の異常を感知する方法は、いたって簡単で、詳細は後述しますが、この様な症状が生じますと、危機管理を常に認識し、センスの良い医師に遭遇しないと、この病気の性質上、「誤診のデパートに会う」事となります。
その時は、時間とお金のロスだけでなく、強烈な精神的ダメージを受けること請け合いです。

表―1で推察できると思いますが、甲状腺ホルモンは、全身のエネルギー利用を促進するホルモンであることがわかります。
即ち、特にホルモンが少ないと、全身でエネルギーを利用できず、神経系、心臓、代謝など各器官の働きが低下し、多彩な症状が発生するということになるのです。
当然、逆のバセドウ病も大変だと想像できますね。

(2)誤認されやすい具体の事例

甲状腺疾患の概要が理解できた所で、具体の誤認(私は敢えて「誤診」と言いたい。専門文献でも「誤診」の記述が多々有ります。)について纏めて見ましょう。


表−2誤認されやすい疾患(伊藤病院、吉村・伊藤医師監修より)一部加筆20130406
甲状腺機能亢進症(多くはバセドウ病)が
他の疾患と誤認される場合
甲状腺機能低下症(多くは橋本病)が
他の疾患と誤認される場合
誤診病名具体の症状誤診病名具体の症状
心疾患心房細動、動悸、息切れ高脂血症コレステロール高値
本態性振戦振戦慢性肝障害ALT/AST高値
ノイローゼいらいら、易刺激性筋疾患CK高値
悪性腫瘍体重減少認知症記憶力低下/計算力低下
神経疾患周期性四肢麻痺腎疾患
心疾患
むくみ(粘液水腫)
筋疾患筋力低下、筋萎縮心疾患動悸、息切れ、不整脈
糖尿病高血糖、尿糖陽性脳血管障害傾眠傾向、動作緩慢
鉄欠乏性貧血貧血
老化聴力低下(回復困難)、脱毛、寒がり(レイノー病になると回復困難)等
老化による筋力低下歩くのが困難(偏平足化を含め多彩な病状の出現が考えられる。私の場合、ホルモン剤服用で急速に治った)

最近、医学も進歩と伴に専門化が高速に進んでいます。
その結果、高名では有りますが診療範囲が狭くなっていることが社会問題になっている事は、新聞やTVなど報道で、みなさんが最近良く見聞きすることです。
人の能力に限度がある事は、自らを振り返るまでも無く分ることです。
そのため、厚生労働省や医師会も現状を放置すれば大変なことになるとやっと気付き、ジェネラルマネージャー的医師の育成に乗り出しています。

 

甲状腺機能低下症は、通例、徐々に進行し且つ症状は多彩ですから、患者本人は元より、普段この病気に接する機会が少ない医者も、判断を誤る潜在性が高い可能性があります。
私が好例。
誤診によって、
「加齢による・・・」とか、
特に他の病名の診断を受け、そのまま医者の言葉を信じ、関係のない薬を飲み続け、
可惜(あたら)、希望と楽しかるべき青春を逃し、婚期を逃がし、或いは苦しい晩年を過ごす方が多く居られます。
このようなことは可能な限り少なくしたいものです。

特に、この病気に伴う早老による動脈硬化には注意が要りそうです。
私がそうでした。
甲状腺機能低下症の男性と女性の発症頻度差は、文献により差が有りますが、概ね、男性は、女性の1/20〜30程度のようです。
私のように多くの発症を示す者は少なく、発症しても医者嫌いや誤診などを考慮すると、即ち、私のような男に出くわすのは、稀となります。
表向き数千から1万人に一人程度の患者となります。
奇病相当となりそうですね。⇒即ち、「誤診」

一言。
男女に関係なく、健康な人に甲状腺機能低下症の話しをするときは注意してください。
丁寧な説明をしても簡単には理解してもらえません。
「なにを針小棒大に話ししてるのか、こいつは。」と言う反応が、顔に出ます。
特に、働いている方は、上司、同僚、人事担当へ話すときは、細心の注意をしてください。
この病気を理解しない者は、「怠け病」位にしか思っていませんから。

3)代表的な甲状腺疾患の診断の手順

では、甲状腺疾患の代表である、甲状腺機能亢進症「バセドウ病」と甲状腺機能低下症「橋本病」の診断手順についてまとめてみましょう。

 

[代表的な甲状腺疾患の手順]TOLCObiosystems、潟Rスミックコーポレーションより20130406
病状検査値疑われる甲状腺異常検査項目
体重減少T-Chol低値甲状腺機能亢進症TSHレセプター抗体↑or→
頻脈(動悸)ALP高値
易疲労感LPA高値[代表的疾患]フリーT4↑
振戦ALT・AST高値・バセドウ病TSH↓
息切れFBS高値・無痛性甲状腺炎(フリーT3)(↑)
暑がり・多汗
皮膚乾燥T-Chol高値甲状腺機能低下症抗サイクログロブリン抗体↑
体重増加(むくみ)CK高値抗TPO抗体↑
便秘LDH高値[代表的疾患]
徐脈ALT・AST高値・橋本病フリーT4↓
傾眠、動作緩慢ZTT高値TSH↑
寒がり(フリーT3)(↓)

即ち、甲状腺異常を疑い血液検査をすれば、ほぼ1回で発見できる可能性は高く、最終診断を行うため、必要であれば2回目に抗体反応検査をすれば良いということになります。
私の場合、合計費用は、3割負担で1万円以下でした。
この程度で発見出来れば、時間と金の浪費が少なくなり、精神的にも早く安定します。
気になる人は、早急な決断を推奨します。
急に小難しい言葉やアルファベットが出て解り難いですね。医学辞書片手に見ない限り、理解するのは不可能に思えます。
しかし、これは出来れば理解する必要があります。
甲状腺疾患の疑いがある人は必須。
やや堅すぎですが、以下に簡単に記しますので、興味のある方は、これをキーワードに詳細は調べてください。

[検査項目用語の概略説明](以下、東京大学医学部付属病院検査部他資料参考)

CK;クレアチィンキナーゼ・心筋や骨格筋に含まれる酵素で、心筋梗塞や、筋肉の障害があると上昇します。私の場合、正常値の10倍程度まで上昇しました。甲状腺の異状が疑われるときのみTSHとFT4/FT3は検査しますが、TSHやFT4/FT3の異常値だけでなく、CK値の異常値もあいまって橋本病が強く疑われました。その結果、抗体検査をし、最終的診断が下されました。即ち、
一般検査のT−Chol、CK等の検査⇒TSH/FT4/FT3の検査⇒抗体検査
となります。

LDH;乳酸脱水素酵素・LDHは、細胞内で糖がエネルギーに変わるときに働く酵素で肝細胞、心筋、骨格筋、血球など全身のあらゆる細胞に含まれています。従って、それらの細胞が障害(破壊)を受けると細胞外に出てくるため血液中のLDHは高値になります。 尚、血清LDH活性とLDHアイソザイム分析検査を行うことで、障害臓器の推測や障害程度をより詳しく診断できます。

AST(GOT);アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)・ASTやALTは、炎症などによって体の細胞が壊れると血中に流出するため、増え方で障害の程度が分ります。

ALT(GPT);アラニンアミノトランスフェラーゼ(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)・AST(GOT)は、肝臓だけでなく、筋肉・赤血球にも含まれ、ALT(GPT)は主に肝臓に含まれる酵素です。
肝臓に異状があった場合は、殆どの場合GPT(ALT)・GOT(AST)両方の数値が上がります。GPT(ALT)の大部分は肝細胞に含まれるので、GPT(ALT)の数値が高い場合は、肝臓病が疑われます。ただし、GOT(AST)の数値だけ高く、GPT(ALT)の数値が高くない場合は、心筋梗塞や筋肉の組織が壊れたなどということを判断する材料になります。
即ち、GPT(ALT)がGOT(AST)の数値を上回っているときは、脂肪肝や慢性肝炎などが疑われ、逆の場合、肝硬変、肝臓癌、アルコール性肝炎、心筋梗塞などが疑われます。身に覚えのある方は、ここをよく理解するといいのでは。
(従来「GOT」「GPT」といっていましたが、生化学者が名前を変え、近年、「AST」「ALT」と呼ぶ施設が多くなり、国際的な標準になりつつあるそうです。単に名前が変わっただけで、単位も全く一緒。)

ZTT;クンケル混濁試験・膠質反応の一種であるZTTを調べる検査です。膠質反応とは、血清中には多くの蛋白が存在しますが、その血清中に存在する蛋白を変化させる試薬を加え、沈殿または混濁したものを測定する検査のことで、主に血清中のアルブミンの減少やγ−グロブリンの増加を反映して高値となります。ZTTは、主に、γーグロブリン(主にIgGとIgA)中のIgGと良く相関し、肝疾患や多発性骨髄腫、慢性炎症などで高値となります。肝疾患以外でも高値を示すため、他の検査とあわせて総合的に判断します。

LAP;ロイシンアミノペプジターゼ・LAPはロイシンなどの蛋白質を分解する酵素で、健康な人では胆汁中に多く含まれています。胆汁は肝臓で生産され、胆嚢、胆管を経て十二指腸に分泌されます。よって胆管などの胆道系が閉塞し、胆汁が鬱滞(うったい)すると、血液中のLAPは高値になります。

FBS;空腹時血糖値110以下が正常値といわれています。一過性で下げることが出来るのでこの値だけで喜ぶのは駄目ね。HbA1c(下記参照)が肝心よ。

TSH;甲状腺刺激ホルモン(Thyroid Stimulating Hormone)・甲状腺ホルモン(Thyroxine)を分泌するよう指令を出すホルモンで、脳にある下垂体前葉と呼ばれる場所から分泌されます。TSHは、視床下部から分泌されるTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)と甲状腺ホルモンによって分泌の調整がされています。
通常、体内で甲状腺ホルモンが増加すると、TRHとTSHが減少して甲状腺ホルモンの分泌を抑制するように働きます。逆に、甲状腺ホルモンが減少すると、TRHとTSHが増加して甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンの分泌を促進するように働きます。
基準値は0.54〜4.54μIU/mlの範囲ですが、私の場合、97.10でした。極めて異常値です。
現在、7.6程度まで下げることが出来ましたが、尚高い状態です。

FT4;フリーT4/遊離サイロキシン・甲状腺ホルモンであるサイロキシン(T4)は、甲状腺から分泌されているホルモンで、糖、蛋白、膠質の代謝を促進して新陳代謝を盛んにしたり、交感神経の活動を活発にしたり、体の成長や発達を促進する働きがあります。サイロキシン(T4)は血中ではそのほとんどが(約99%)が、甲状腺ホルモン結合蛋白(TBG,アルブミンなど)と結合しています。甲状腺ホルモン結合蛋白と結合しているT4は、体内でホルモンとしての作用は発揮せず、甲状腺ホルモン結合蛋白と結合していないわずかなT4(約0.03%)、すなわちFT4(遊離サイロキシン)がホルモンとしての作用を発揮します。そのため、一般的に検査では、ホルモンとしての作用を発揮することができるFT4を調べます。橋本病では、体内で自己抗体(抗サイログロブリン抗体、TPO抗体など)によって甲状腺が攻撃されて炎症が起こり、その結果甲状腺ホルモンの分泌が低下します。そのため、甲状腺ホルモンであるFT4,FT3ともに低値となります。
基準値は0.97〜1.72ng/dlですが、私の場合、0.13でした。これも極めて異常値です。
現在は、飲薬のお陰で1.03程度まで上昇し正常値の範囲にあります。(ng=ナノグラム=1/10億g)

FT3;フリーT3/遊離トリヨードサイロキシン・FT3は基本的にT4と同様な血中での構成%(約99%、遊離約0.03%)及び作用ですが、T4は全て甲状腺から分泌されますが、T3の場合、甲状腺から分泌されるのは20%程度で、残りの約80%は、抹消組織でT4からT3へ変換されて作られます。
現在FT3は2.28pg/ml程度で、FT4と同じく正常値の範囲です。(pg=ピコグラム=1/1兆g)
抗サイログロブリン抗体:甲状腺疾患では各種の甲状腺特有抗原と反応する臓器特異性の自己抗体が検出され、抗サイログロブリン抗体は甲状腺濾胞内コロイド成分であるサイログロブリンと反応する自己抗体です。意義としては、特に橋本病患者の陽性率は高く、抗体価は広く分布し、バセドウ病でも陽性を示しますが、抗体価は橋本病よりも低いものが多い。この抗体の測定は、自己免疫性甲状腺疾患の診断及び鑑別に有用です。 基準値は28IU/ml未満ですが、私の場合、86で、判断の決定打でした。

IU(インターナショナルユニット:国際的に取り決めた単位(ユニット)、ユニットは重さの単位が使用できないときに用いる)

WBC;白血球数・白血球は病原微生物などから体を防御するための免疫機構の主役となる血球です。炎症や感染症などの時に増加します。私の場合、甲状腺を病原菌と思い白血球が攻撃した結果、自己抗体が出来、ホルモンの出が極端に悪くなったと思えます。しかし、何故、白血球がそのような悪さをするんだ??WBC一つでも白血病など奥が深いです。

TG;(トリグリセライド)中性脂肪・血液中の脂肪の一種で、基準範囲を超えると動脈硬化や心臓病、脳卒中のリスクが高まることが知られています。

HbA1c;ヘモグロビン・エー・ワン・シーは、ヘモグロビンと糖が結合したものです。血糖値(高血糖)の持続時間により変化し、過去1〜3ヶ月の平均血糖値を反映します。空腹時血糖は、食事を少し控えたり運動すれば一時的に下がりますから、空腹時血糖が低いからといって喜ぶのは甚だ疑問です。自戒を込め、糖尿の人は自覚しましょう。

検査項目は、血液一般検査、凝固・線溶検査、生化学検査、尿・便検査、免疫・血清学的検査などに分類されるようですが、我々素人には、初めて聞く難解な言葉の羅列にしか聞こえません。仏教の聖典でも読むかのごとくですね。やはり専門家にお任せしたほうが良いようです。難しい所は、読む必要は全くありません
。  しかし、簡潔で分りやすい説明は、是非頂きたいのが凡人の切なるお願いです。

 

(4)甲状腺機能低下症(橋本病)の治療方法

甲状腺機能低下症の治療方法は、知る限り、適正量の甲状腺ホルモン剤を飲むだけ(私の場合、現在、朝だけ服用。就寝前投与が有効の文献あり)。
単純です。
甲状腺ホルモンは、自分の体である甲状腺で造られるホルモンですから、適正量であれば副作用は、原則ありません。
量は、最初から多いのは駄目。
まず、25μg位から始め、徐々に増やし始め、適正量は人により差がありますが100μg前後のようです。
私の場合、2011年11月16日から25μgから始め、現在1日75μg(飲み始めて4年4ヶ月)を服用しています。
通例一生のみ続ける必要があります。抗原抗体反応がある限り。
まれに、服用を止めることが出来るまで回復する人も居るようですが。
私もそうなりたい。
一応、甲状腺の血液検査は、心臓関係の血液検査(2ヶ月に1回)時、半年に1度行っています。
そろそろ、抗原抗体の検査を念のためしてみようかなー。
尚、腫瘍等で甲状腺を撤去する手術を受けた場合は、最初から生涯、甲状腺ホルモン剤を飲むこととなります。

(参考;1μg=1/1000mmg=1/100万g、ホルモンの効果の程が認識できます)
   (*先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)などについては、別途勉強してください。)

(5)薬の効果

甲状腺ホルモン剤の効果は絶大です。
飲み始めて30分ほど経過した時点で、頭の天辺から足の爪先まで力が漲り始め、体はシャンとし、眠気(これも橋本病の典型的症状の一つ)が雲散霧消しました。
なにか魔法の薬を飲んだ感じでした。
ヤク中の人が感じるのもこんな感じか、或いはそれ以上かなと想像したものです。

この感じも初日だけ。
二日目からは何も感じなくなりました。
しかし、薬は途絶えることなく又適正量まで増量し服用しますから、効果は覿面(てきめん)です。
浮腫みも含めいろいろの症状が急速に改善され、体重は、半年後には72kg超からら61kg台ヘ特別なことをすることなく、約10kg以上も減りました。
食事は、野菜や魚を多くし、塩分を減らすため汁物は原則飲まず(血圧の低減効果抜群)。炭水化物は約半分にし、食べる順番も
野菜類⇒発酵食品⇒たんぱく質類⇒炭水化物
に変更(食べる順番は大事で、血糖値低下・体重減量に有効)。
昆布など海藻類の大量摂取やイソジンなどの使用方法にも留意が必要のようです。
大好きなスイーツ類や餡子の食べ物は半減以下に。
人生の楽しみが、相当減った。残念だが、天命と思おう。

歩くのに困難を極めた足も、減量の効果も寄与し、4ヵ月後くらいには高低差300m、15km以上のウォーキングが出来るようになりました。
風呂上りの腕立て伏せも30回以上出来るようになり(最悪時10数回くらいまで落ちた)、回復度が嬉しいです。
 残念ながら、寒さには相変わらず敏感で、平熱が低くなり、特に指先の血の巡りの悪さには閉口します(頭の血の巡りの良し悪しは別)。
昨年末から今年にかけ、例年に無く全国的に冷温で今世紀最低と言われた寒気が来たり、雪国では久しぶりの大雪や爆弾低気圧での被害も報じられています。
東大寺二月堂の御水取りも終わり、桜も満開の便りが届きホッとしています。
以前は、冬でも食べていたアイスクリームを食べず、ここ2年位、夏でも氷菓子類を含め殆ど食べなくなったのも橋本病のせいのようです。
尚、足裏の違和感は、残念ながら、半分以下ですが残っています。

まだ書くことは有りますが、甲状腺疾患については、ここまでにしますが一言。
上記から解りますように、甲状腺疾患患者は統計的に多く、特に女性に多いのですが、症状から私のように誤診を受ける恐れが多い疾患です。
従って、早期発見による医療費軽減、活動的生活の確保のため、アメリカでは一般検査の項目の中にTSHが入っています。
しかし、日本では一般検査の中に入っていないのが問題です。
特殊な微量検査で検査費用が若干高くなるかもしれませんが、病状が悪化してから対応するようでは、人生を左右する恐れが多分にあります。
男女に関わらず、定期健康診断の一般検査にTSHを入れることを義務付けることを提言します。

このページの最初へ

4.不安定狭心症発症と手術

甲状腺疾患の病状の一つに動脈硬化が有ります。特に、糖尿病、橋本病であれば尚更です。
メタボの人に関わらず体調管理には気をつけましょうね。
狭心症や、さらには、心筋梗塞、脳梗塞の危険が増えますよ。
タバコの飲み過ぎは論外。
酒も程々に。「酒は、百薬の長じゃ」と言ってる声が聞こえるよ。
以下簡潔に狭心症のことについて記します。

心臓病は、心臓の疾患の総称で心疾患とも呼ばれます。
心臓が全身へ血液を送るポンプという働き上、重篤な症状を起こすものが多くなります。
そこで、まず、心臓について若干考えてみましょう。

(1)心臓

心臓(英語:Heart)は、特に脊椎動物の持つ筋肉質の臓器です。
律動的な収縮によって血液の循環を行うポンプの役目を担っています。
(環形動物、軟体動物、節足動物においても似た役割の構造がありますが、興味の有る方は調べてください。脊椎動物と相当変わっていたり、詳細が不明なものもあります。)
ある程度規模の大きな多細胞の動物において、細胞が代謝を維持するには常に血液によってエネルギー源や酸素を受け取り、老廃物や二酸化炭素を運び出す必要があります。
そのため、心臓が機能停止することは、生き物の存続条件の一つである代謝・呼吸ができなることであり、通常固体の死を意味します。

(2) 脊椎動物の心臓

脊椎動物では、
@ 一心房一心室:魚類の心臓に見られる構造、心臓の中は静脈血しか流れない
   心室→動脈→えら(酸素を取る)→全身→静脈→心房→心室
A 二心房一心室:両生類の心臓に見られる構造、心室の壁は無い、静脈血が交じり合う
B 二心房二心室(不完全)爬虫類に見られる構造で、心室の壁が不完全な構造
C 二心房二心室:哺乳類、鳥類にみられる、二対の心房・心室からなる4つの中空部をもつ構造。動脈血と静脈血が混じらない。効率がよい。
心室:収縮することで心臓外に血液を拍出する器官
心房:心室の上流にあって、心室に入る前の血液を駐留し、心室へ血液を送り込む器官

 

ヒトの心臓は、心膜が包む形で形成される心嚢の中にあり、大きさは握りこぶし程度(ヒト300g位。マグロ600g、ウマ4000g、シロナガスクジラ600kg、ハチドリ0.09g程度)です。
形は、おおまかに逆円錐状で、その軸は左斜め側に傾いています。
心臓を動かす厚い筋肉は心筋と呼ばれ、横紋筋でありながら、多くの枝分かれ構造を持ち互いに境界幕で電気的に連絡し、まるで1つの細胞のように同期する機能的合胞体となっているそうです。
この心筋は、心臓を螺旋状に取り囲んでいます。
心筋は、伸展の大きさに対応して強い収縮を行い、流入する血液が多くなると強く縮んで拍出量を増やします。
健康な成人の場合、1分間に60〜90回位収縮や拡張をしています。
1日は86400秒ですから10万回/日くらい以上に達することになります。
心拍出量は、1回の拍動で、成人で70〜80ml(1分間に約5リッター)。
心臓のことは、心臓の位置固定など面白いことが色々在りますが、興味が有る方は各自調べてください。

(3) 狭心症について

心筋に十分な血液を補給するために冠動脈と呼ばれる動脈が張り巡らされています。
人間の心臓には、冠動脈が3本あります。
冠動脈は、心臓から全身に血液を送り出す大動脈の根元から、左冠動脈と右冠動脈に枝分かれしています。
左冠動脈はさらに、前下行枝と回旋枝に分かれていて、この2本と右冠動脈を合わせた3本が主要な冠動脈となっています。
当然、冠動脈はさらに細かく枝分かれし心筋全体を網の目のように覆っているわけですが、
ナント、冠動脈は流れが一方通行型なのです。
(生き物によっては、一方通行型でないものもいるらしく、その場合は狭心症にならないそうです。)
3本の冠動脈の血液供給場所は決まっていて番号がついています。
従って、冠動脈の空腔がプラーク(コレステロールの固まり)や攣縮で狭くなり閉塞率が高くなれば、必要とする酸素や栄養素が少なくなり心臓が悲鳴を上げ始め、一時的な胸の痛みを感じるようになります(狭心症発作)。
完全閉塞すれば、心筋が急速に壊死し手遅れ・即死となります。
心筋梗塞は、安静にしても症状は改善せず、むしろ悪化していきます。
最初の発作で約3割が命を失うといわれています。
ゴルフのプレー中や野外活動中に発作を起こした人がいたら、気付いた人は、一刻も早く病院に搬送してください。

狭心症は、冠動脈の狭窄状況や発作の程度、頻度によって細かく分類されています。例えば、

  • 病状による分類として、安定狭心症と不安定狭心症。
  • 発生状況による分類として、労作性狭心症と安静狭心症。
  • 発生原因による分類として、冠動脈硬化性狭心症と冠攣縮(れんしゅく)性狭心症。

冠動脈硬化性狭心症は、冠動脈の内腔が動脈硬化で狭くなって血流が流れにくくなり、その状態で心筋がより多くの血液を必要とする運動などをする時に胸痛が起こるものです。
一般的には、労作性狭心症がこれにあたり、初期の段階では安定狭心症の状態ですが、冠動脈がより狭くなると不安定狭心症の状態になります。
一方、寝ているときなどの安静時に突発的に発作がおきるものを安静狭心症といい、冠動脈が急に痙攣して細くなり、心臓への血流が不足するため起こります。
狭心症と一口に言っても難しいですね。
前記の甲状腺関係の検査関係で語句の説明を若干書きましたが、医学用語は難しすぎる。
それほど人体は、精密かつ複雑ということか。
要するに、狭心症は、安定狭心症→不安定狭心症→心筋梗塞(=場合によっては即死)程度に理解しておけば良いのかな。

(4)狭心症の発作

私の場合、手術時検査の結果、冠状動脈でも役割分担が最も重要といわれている冠状動脈左前下向枝の中ほどで一部99%閉塞していました。
幸いに夕食後自宅で発作が来ました(9時前)。
症状は、心臓が、強度に締め付けられ・痛み、言葉を発することが出来ないくらいでした。
発作が起こったときは、パソコンで多分イギリス人と思われる人と碁をしていて、終盤間近で、私が相当優勢な状況でした。
勝負を度外しして止めても良かったのですが、成績が段位認定に関係する形式で勝負していたので、しばらく我慢すれば勝負に決着が尽くし、一過性の痛みだろうからすぐ治まるだろうと思い勝負を続けたのですが、痛みは全く治まりません。
勝負は勝ったのですが、転寝(うたたね)していた妻に声はかけられないし(声が出ない)、揺り動かすことも出来ない状態が続いたのです。
その間約15分以上。
非常に長く感じました。
極めてヤバイ状況になり、このままあの世へ行くのかなと思いました。
三途の川を垣間見た感じです。

そこは、阿鼻叫喚は無く、色彩もほとんど無く、異様に静寂で、心臓の鼓動・脈拍をはっきり感じ、何かに引き込まれていく感じでした。
右手を胸に当て一生懸命我慢し踏ん張っている自分を見たのです。

やっと妻の足に手を伸ばすことが出来、無言でやっとの思いで揺り動かすことが出来ました。
妻は、寝ぼけ眼(まなこ)で私を見、最初は何が起こったのか分らない様子でしたが、異常に気付いてくれました。
時刻も時刻なので、車で15分程度の近大奈良病院に電話をしたところ、当直医に直ぐつないでくれました。
症状を言うと、救急車を呼び即刻来院するよう指示がありました。
一刻を争うと思い、妻の運転で、速やかに病院に行くと、循環器内科の石川千紗都先生が当直で待っていてくれました。
ベッドに横になると舌の裏にニトログリセリンを噴霧してくれ、即、痛みが軽減しました。即ち、狭心症。
併せて心電図で典型的狭心症を示す波形が出たりで、不安定狭心症の告知・入院指示を受け、引き続いて詳細検査を受けました。
結局、11時過ぎ入院手続き完了。
糖尿病の薬の一つ(ビグアナイド系・私の場合「メルビス」)が手術中の造影剤とバッティングを起こす(乳酸アシドーシス・一過性腎機能低下・死亡例あり)恐れがあるため、その影響を除く必要があることから、4日後の手術日に手術することになりました。

(5)手術

翌日、より詳細な検査を朝から受け、暇な入院生活を送ることになりましたが、なんと、夕食後の7時頃、ベッドの上で新たな痛みが発生しました。
看護婦へ連絡しようかなと考えている所に、巡回の看護婦が来たので症状を訴えた所、医者が4、5人すっ飛んで来ました。
診察・検査の結果、心筋梗塞への進行が疑われるとの宣告を受け、緊急手術を受けることとなりました。
手術の手続きが完了していなかったので、病院側から妻に至急連絡してもらい、本人と保証人(妻)のサインを済ませ、9時頃から手術開始。
終了は11時頃でした。
この間、薬で意識朦朧。ほとんど何も覚えていませんので書けませんが、止血のため先生が一生懸命長時間押さえてくれていた事は覚えています。
手術承諾書は、カテーテルで上手くいかないときはバイパス手術も認める内容でしたが、結果は、カテーテルで上手くいき、ステントを1箇所挿入し完了。
当日は手術日で6人の予定でしたが、私で7人目でした。
なんと心臓疾患の人が多いことか。
その後も、新しい患者が、毎日のように入院されてました。

(6)術後

股関節の動脈からカテーテルを入れるので、術後の動脈からの出血を止めるのが急務です。
術後約9時間寝返りを含め全く身動きが出来ないのは、拷問を受けているようで極めて苦しかったです。
手術した人は、皆同じ事を言います。
しかし、手術後は、あの時の心臓の痛みや苦しみは何だったのかな、と思うくらい楽になります。
平素は、医学の進歩は人間の尊厳に抵触するのではと思っていた私にとって、医学の進歩が有難く思いました。
術後は、手術跡は注意するものの、24時間点滴を含め5日程度の我慢で退院でき、至極暇な入院生活を送れます。
人によっては、退院即ゴルフをする人が居るくらい。
心臓病には、心不全、弁膜症、各種先天性心疾患、不整脈や私のような狭心症、その他多様な病状が有りますから、皆平素の健康管理には留意したいものです。
50代半ばまで1日3〜4箱のタバコを吸っていたヘビースモーカーだった我が身では、あまり立派なことは言えませんが、
飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を含むものを減らし、
植物繊維を良く取り、
ナトリウムや砂糖が加えられた飲食物は減らすとか、
上記でも触れたように食生活を見直す事も大事です。

狭心症手術後特筆すべきことが一点あります。
それは、入院翌日から今日に至る30ヶ月以上、不思議と、めまい・ふらつきが一度も起こらないことです(立ちくらみや片足立ちで靴下を履くときは別ね)。
理由は不明。薬は分かりませんが、多分24時間点滴を5日間受け、その効果があったものと思えます。
気分は良いですね。
術後の検査入院で冠動脈に約75%程度の閉塞箇所が1箇所と50%が2箇所あります。
術後半年経った11月、ベルトの上を走り負荷をかける「心筋シンチ(シンチグラム)」を受けました。
これは、血管の形でなく、その先の心筋細胞の状態を調べる検査です。
検査方法には、放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を使用し心臓の機能を確認することができる検査で、血流や代謝、交換神経機能をみるなど、いくつかの方法があります。
私の場合、血流や代謝を見るため、運動負荷をかける検査を受けましたが、残念ながら70%程度までしか負荷をかけることが出来ませんでした。
足が縺(もつ)れる状態となり途中中止となりました。年は取りたくないですね。
現在は、普通に生活できています。

2015年1月、造影剤(医者からは運動負荷による検査を最初薦められましたが、足に自身が無く、造影剤使用にしました。)による血流状態の検査の結果、手術時と変化無く、ステントを入れたところも異常は無く、安心しました。
従前、コレステロールが溜まっている所は石灰化しているとのことで、そこが引き金になることを心配しています。

*近畿大学医学部奈良病院循環器内科は心臓病の有力病院とのことです。

5.レイノー現象について

冒頭、触れましたように、気温がある値以下に下がり寒冷に曝されたり、冷水を使用したときに、手や足の指先が急速に或いは発作的に真っ白になり、併せて酷い時は痺れが来るレイノー現象(1862年英国のRaynaudが報告した現象(病状)です)については、原因(基礎疾患)が判明している場合と、判明していない場合で、レイノー病とレイノー症候群に分けられています。

(1)原因
原因は、寒さの刺激や精神的な緊張等から、四肢の先端の小動脈が発作的に収縮(攣宿)することにより、時間を追って手先の皮膚の色調が変化する現象です。
「交感神経や副交感神経中枢に異常」と推定されているようです。
私の場合、皮膚と言うより、指の中から白くなる感じ。
糖尿病などで血管が閉塞し壊疽する現象とは異なり、一般的に壊疽はしないと言われています。
レイノー現象のみであれば緊急措置を必要としませんが、この現象が起こった本人にとっては、大変なことで、心配の種です。
起き抜けに寒いときは、気持ちが落ち込み、恐怖ね。
これに罹ったことが無い人には、この気持ちは解りづらい。
常夏の国で生活したい気分。

(2)症状
この病気の典型的症状は、左右対称に現れます。
私の場合もそのとおりです。
皮膚症状は、末梢循環障害が現れてから回復までに三段階の変化があり、
@ 手指の色が蒼白になる。
A 紫色に変化する。
B 通常10〜30分後に赤色になり、正常な状態へと回復する。
時には、腕から手の指先まで、もしくは脚から足の指先まで皮膚に浮かぶ血管が網目状になる。蒼白色になるだけや、知覚麻痺や疼痛などの症状を示す場合もあります。  
重症の場合、指先の潰瘍や変化を起こすことも稀にあるそうです。

(3)レイノー症候群の原因(項目のみ)
@動脈硬化などによって血管の内腔が狭くなる場合(器質性動脈疾患・閉塞性動脈疾患)
A振動工具(コンクリートブレーカ、チェーンソーなど)、ピアノ、タイプなどの反復使用による局所の外傷、塩化ビニールを扱う職業(職業病)
B手指などに分布する末梢神経や血管が肩の部分で骨や筋肉などによって圧迫される場合などの神経障害(神経血管症候群)
C薬物や重金属(鉛、砒素など)
D甲状腺や膵の腺腫などの内分泌障害(甲状腺機能低下症など)
Eリウマチ、膠原病
F赤血球増多症や異常蛋白など血液成分の異常や寒冷凝集素血症等の血液疾患
G全身性結合組織疾患
Hカルチノイド症候群(癌のような腫れ物が作り出す化学物質によって引き起こされる症候群。動悸、気管支喘息様呼吸困難、顔面紅潮、下痢、腹痛、嘔吐など多様な症状がみられる。腫瘍は悪性。虫垂、回腸、大腸、胃の順で多く発生。)、片頭痛、異型狭心症(冠攣縮性狭心症) 他いろいろ
(原因は、簡単には断定できないということか!)


レイノー症の事例写真(筆者の手)

レイノー症の写真 私の場合、寒さが原因で発症します。
手の色は普通ピンク色。
白い部分は血が通っていず、痺れが来ます。
軽いときは、指を動かしたり揉むと、時間が経つと血が通い始めますが、重症の時は簡単には元に戻りません。
熱いお湯に浸けるとかしないと回復しません。
外出中のときは困ります。温水が出る蛇口を探し回ります。最近多い。
右手の赤い色は、復元途中で、本来の色ではありません。
レイノー症の特有の色。
人によっては、紫色みたいになったり、爪のところが血豆のように赤黒く変色したりします。
50代始めまでは、真冬の1月にも海で釣りを楽しんでいましたが(阪神淡路大震災発生後の週末も楽しんだ。)、最近は、5月連休過ぎでないと、レイノー症で指の動作が怪しくなるため、釣りに行く気がそがれます。
カワイソー!!

7.おわりに


万止むを得ない仮病を除き、おおよそ病気になりたい人は居ないと確信します。
心ならずも、体調に異状を感じたときには、速やかに医者を訪ねましょう。
診断結果に満足がいかない時には、セカンドオピニオンを聞く勇気を持ちましょう。
「人生は、自分だけのものではない」ことを思い。
遅かれ早かれ、誰にでも、老いが待っています。
事実を受け入れ、憂いの少ない人生を楽しみましょう。

最後までお付き合い頂き有難うございました。

(文責;関西の毎日サンデーの男)

追:人生最初の職場を退職後、第二の人生の場で読んだ本の中に、老若男女だれにでも解り易い言葉がありましたので、本文を読んで頂いたお礼に、おまけで贈ります。

【お ま け】 つもりちがい10ヵ条

  • 高いつもりで低いのが「教養」
  • 低いつもりで高いのが「気位」
  • 深いつもりで浅いのが「知恵」
  • 浅いつもりで深いのが「欲望」
  • 厚いつもりで薄いのが「人情」
  • 薄いつもりで厚いのが「面皮」
  • 強いつもりで弱いのが「根性」
  • 弱いつもりで強いのが「自我」
  • 多いつもりで少ないのが「分別」
  • 少ないつもりで多いのが「無駄」
    ・・・・・「経営情報21」より
    (含蓄の多い言葉ですね!M党元首相やT電力会社はじめ各界のオレキレキに相応しい!)

 

参考文献

その他多数の資料を見させていただきました。

 

関西の毎日サンデーの男編2013-04−06初稿;2014-08-10簡素化修正;20150131、20150327、20150416修正>

(本文については、何ら責任を負うものではありません。疑問点は、必ず専門医の見解を確かめて対応して下さい。)


このホームページ内の画像、文章の転載は禁じています。リンクは自由に行ってください。

Copyright©2014関西の毎日サンデーの男 All rights reserved.

トップに戻る
inserted by FC2 system