科・属名:マメ科マメ亜科ラッカセイ属
学名: Arachis hypogaea
別名・和名など:ナンキンマメ(南京豆)、ピーナッツ
原産地・分布域:南米アルゼンチン
高さなど:25-50cm
花の色:黄
植物のタイプ:一年草
開花期:月
特徴など:ラッカセイは、英語ではpeanut、またはgroundnutと言います。
撮影日、場所:2017/08/15-17奈良県生駒郡の畑
英国では普通groundnutを使い、アメリカ南部Georgia州ではgoober(方言)を使います。
peaは、「エンドウ」「エンドウの実」を言い、nutは、「木の実」「堅果」を言うので、groundnutの方が理にかなっているように思います。
普通、豆類は、花が受粉すると花の付け根が膨らんで鞘の中に豆ができます。
しかし、ラッカセイの場合、夏に黄色の花を咲かせ、受粉後、数日経つと子房柄(子房と花托との間の部分)と呼ばれる1本の蔓が下方に伸びて地中に潜り込み、子房の部分が膨らんで地中で結実し殻付きの実が実ります。
これを「地下結実性」と言います。参考@
根から実が結実しピーナッツになるのではありません。
塊根や根茎ではありません。
マメ類の常識を破るラッカセイ。
地下結実性のマメ科の植物は、ラッカセイの他に、
バンバラマメ:種子(地下結実)、中部アフリカ
ゼオカルパマメ:種子(地下結実)、カメルーン などがあります。参考A
即ち「落花生」とは、「花が受粉し、花が落ちるようにして地中で実を結ぶ」ところから名前が付けられており、言いえて妙。
素晴らしい。
日本へは、東アジアを経由して江戸時代に持ち込まれたと言われています。
ラッカセイの最も古い出土品は、紀元前2500年前のペルー、リマ近郊の遺跡から出土した大量のラッカセイの殻です。
また、ペルー北海岸にそそぐモチェ川から名称をとられた紀元前後からA.D.700頃まで繁栄したインカに先行するプレ・インカと呼ばれる高度な文化のひとつであるモチェ文化でも、墳墓の副葬品にラッカセイが含まれており、古くから食料などに利用されてきたことがわかります。
ピーナッツはアーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツ、ピスタチオ、クルミ、ピーカンナッツ、松の実などと共に長年私の嗜好品の一つでした。
ピーナッツはどのように加工しても美味しいし、サラダに混ぜるなど料理にも良く使われてきました。
不飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸が多く、血中のコレステロールを下げ、動脈硬化の予防が期待できるなどの効能書きを信じ、長年、ピーナッツ各種、柿ピー、ピーナッツバターその他色々食べてきました。
しかし、過ぎたるは及ばざるが如し。
ナッツ類の食べすぎも祟り、血液検査の具合が頗る悪くなり、4年前からピーナッツをはじめナッツ類は嗜好品の中から断腸の思いで削除。
アー!人生の楽しみ半減。
ラッカセイは(蕎麦同様に)重篤な食物アレルギー(アナフィラキシー)を引き起こす可能性のある食材としても知られています。
NHK「ためしてガッテン」を信じるものは救われる。
新規作成日:2017/08/17
最新更新日:2017/08/17
関西の毎日サンデーの男より(2015/05執筆開始)